WAKO'S 4CR LC500
Kazuya OSHIMA / Kenta YAMASHITA
〜 SUPER GT Round.5 Fuji Speedway race report 〜
大会概要 | 2019年 スーパーGT シリーズ 第5戦 |
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大会名称 | 2019 AUTOBACS SUPER GT Round 5 FUJI GT 500MILE RACE |
開催日時 | 予選8月3日 (土曜日) / 決勝8月4日 (日曜日) |
開催サーキット | 富士スピードウェイ( 1周 4.563km ) 所在地:静岡県駿東郡小山町中日向694 |
カテゴリー | ・2019 FIA-F4選手権 第7戦&第8戦 ・ポルシェ カレラ カップ ジャパン 2019 第9戦&第10戦 |
主催 | 株式会社GTアソシエイション(GTA) / 富士スピードウェイ株式会社 / FISCOクラブ(FISCO−C) |
公認 | 国際自動車連盟(FIA) / 一般社団法人 日本自動車連盟(JAF) |
認定 | 株式会社GTアソシエイション(GTA) / ポルシェ カレラ カップ ジャパン 委員会(PCCJ委員会) |
後援 | 経済産業省 / 国土交通省 / 自由民主党モータースポーツ振興議員連盟 / 静岡県小山町 / 御殿場市 / 裾野市 公益社団法人静岡県観光協会 / 小山町観光協会 / 一般社団法人御殿場市観光協会 / 一般社団法人裾野市観光協会 テレビ静岡 |
#6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S 参戦体制
ドライバー | 大嶋 和也 おおしま かずや |
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出身地 | 群馬県 |
生年月日 | 1987年4月30日 |
体重 | 61kg |
身長 | 171cm |
血液型 | RH+A |
ドライバー | 山下 健太 やました けんた |
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出身地 | 千葉県 |
生年月日 | 1995年8月3日 |
体重 | 63kg |
身長 | 175cm |
血液型 | RH+AB |
チーム監督 | 脇阪 寿一 |
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チーフエンジニア | 阿部 和也 |
チーフメカニック | 寺尾 由貴 |
Race report
天気 | 晴れ | コース状況 | ドライ |
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気温 | 32度 (GT500クラスQ1開始時) |
路面温度 | 39度 (GT500クラスQ1開始時) |
予選開始 | 15時10分(GT500クラスQ1開始) |
2019年のSUPER GTシリーズも後半戦に突入、タイ大会を挟んで2カ月以上ぶりの国内開催となる第5戦は富士スピードウェイが舞台だ。今回は今季シリーズ最長の500マイル(約800km)戦。猛暑となることも予想され、サバイバルレース化する可能性も高いラウンドである。前戦タイで今季初優勝を飾り、目下2戦連続で表彰台に上がっているLEXUS TEAM LEMANS WAKO’S、大嶋和也と山下健太はGT500クラスのドライバーズポイント首位で富士戦に臨む。好調持続中とはいえ、このシリーズには獲得ポイントに連動して増えるウエイトハンデがあるため、トップハンデで戦うここでの予選上位進出はさすがに難しいものとなる(第6戦までは獲得ポイント×2kg、第7戦は×1kg、最終戦はノーハンデ)。 王座獲得に向けて、決勝レースで着実にポイントを積み重ねることが当面のテーマだ。厳しいハンデとうまく付き合いながら上位フィニッシュを狙う。
予選結果 | 11位 |
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予選Q1ベストタイム | 1分29秒582(山下選手) |
規則により、#6 WAKO’S 4CR LC500はクラストップの70kgのハンデのうち、34kg分は燃料流量リストリクターの2段階マイナス調整に振りかえ、残りの36kgをウエイト搭載する状態での臨戦となる。富士での“燃リス”2段階調整は、かなりのハンデとして効いてくる。予選Q2進出は至難だ。ドライのQ1で山下が刻んだ1分29秒582は15台中11位で、Q2進出ならず。しかしトップハンデで4台を下したのは健闘といっていい結果である
天気 | 晴れ | コース状況 | ドライ |
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気温 | 33度(スタート時) | 路面温度 | 51度(スタート時) |
決勝レース開始 | 13時40分 *当初予定より10分遅れ |
レース周回数 | 177周 *175周で規定時間に到達し終了 |
決勝結果 | 優勝 |
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所要時間 | 4時間52分55秒248 |
ベストラップ | 1分31秒677(山下選手) |
予選日以上の暑さを感じる決勝日、#6 WAKO’S 4CR LC500は山下が先発するドライビングローテーションで決勝500マイルレースに挑む。今回はドライバー交代を伴うピットストップ4回以上がルールで義務付けられているので、山下〜大嶋〜山下〜大嶋〜山下という順番で第1〜第5スティントを戦うかたちになる。予選上位にピットスタート車両があり、山下は実質10番手の位置からスタートを切った。
第1スティント、山下は着々とポジションを上げていき、23周目には7番手へと浮上。先にピットインしたマシンがあったため、見た目4番手まで上がってから、34周終了時にピットインし、大嶋へと交代する。第2スティントの大嶋も好ペースを維持し7番手を走行、トップと20秒前後の差を 保ち続ける。この頃になるとピットのタイミングや回数も異なるマシンが出てきて、56周目にはポジションが5番手へと上がっていく。 そしてセーフティカー(SC)導入があった71周目にピットイン、山下に代わってポジションは7番手に。SC明けに前方で混乱が相次ぐなどして、山下の順位は81周目に3番手まで上がる。山下はさらに前の36号車を懸命に追った。パスするには至らなかったが、36号車は102周目に GT300クラスのマシンと接触して戦線離脱、山下は2番手に上がる。そして106周目、ここで#6 WAKO’S 4CR LC500は勝利を決定づけることに。
この日2度目のSC導入となるアクシデントが発生、チームは絶妙のタイミングでSC導入直前にピットイン敢行、大嶋に代わって第4スティントへ。上位のライバルたちがSC明けに相次ぎピットインすると、#6 WAKO’S 4CR LC500はここで1周近いリードを得てトップに浮上したのである。その後も最終ピットイン時に見た目の順位を下げただけで首位独走の展開、2連勝を達成した。ドライバーズポイントのリードは16点に広がった。
大嶋 和也選手のコメント
山下 健太選手のコメント
予選一発に関しては、やはりハンデの影響で厳しい部分がありましたけど、ロングランのペースについては予選日の朝の練習走行からライバルたちにあまり遜色がなく、決勝レースではいいところまで追い上げていけるかな、と思っていました。でも、勝てるとまでは考えていなかったですけどね。直線は厳しくても、コーナーでは速かったと思います。素晴らしいマシンをつくってくれて、素晴らしい作戦判断もしてくれたチームに感謝です。
阿部 和也エンジニアのコメント
タイヤも新エンジン(シーズン後半戦仕様)も素晴らしかったですし、燃リス調整の影響で厳しい直線にしても、前車のスリップストリームに入ればついていけていましたね。厳しい条件なりにクルマは仕上がっていたと思います。でも、なにより大きかったのはドライバー2人の力でしょう。状況を理解した走りをしてくれました。この後の2戦では可能な限りの得点を狙い、(ノーハンデの)最終戦で勝つ準備にも集中していきます。
脇阪 寿一監督のコメント
まず、厳しいハンデ条件にもかかわらず、予選日の練習走行からクルマにはポテンシャルがありました。さらにはファクトリーが近いことも活かし、予選日から決勝日に向けてきめ細かい準備をして一層高いレース戦闘力を備えられたことが、勝因としてあると思います。阿部エンジニアを中心に スタッフたちが動き、ドライバーたちは限られた時間のなかで微妙なニュアンスで評価を伝える。それぞれがそれぞれの役割をしっかり分担し合える、そういう戦い方ができはじめている実感がありますね。ここ3戦のステップ・バイ・ステップの流れで、強いチームになってきたと思います。
前回のタイでも優勝できましたが、今回日本で、多くの観客が集まってくれる富士で勝てたことにホッとしてもいます。応援ありがとうございました。これから先はチャンピオン獲得に向けて頑張っていきます。ハンデが厳しい状態でも、今回のようなレースができるチームなら頑張れると思います。
シリーズランキング
大嶋和也&山下健太 | 1位 / 60ポイント |
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チーム部門 | 1位 / 73ポイント |
イベントへの参加報告
ピットウォーク | 開催日程 | 8月3日 12:15 〜 13:05 8月4日 10:10 〜 11:05 |
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主催 | GTアソシエイション、富士スピードウェイ | |
参加者 | 大嶋和也、山下健太 |
ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供等を行ない、今回も沢山のお客様をお迎えすることが出来ました。決勝レース開始前にはグリッドウォークも実施されています。
厳しいハンデで臨む一戦でしたから、なんとか1点でも多く、という気持ちだったのですが、実際に走り出してみると思っていた以上にマシンが速く、これは上位進出もあるぞ、という感触をもてました。決勝では無理せず淡々と、という感じでレースを進めていたら、いつの間にか本当に上位に進出し、ピットタイミングの良さでトップに立ち、その後は絶対にミスをしない走りを心がけていました。エンジンもタイヤもセッティングも良かったです。