#6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S

WAKO'S 4CR LC500
Kazuya OSHIMA / Kenta YAMASHITA

【 2019年 SUPER GTシリーズ 】Round.4 チャン国際サーキット レースレポート

大会概要 2019年 スーパーGT シリーズ 第4戦
大会名称 2019 AUTOBACS SUPER GT Round 4 Chang SUPER GT RACE
開催日時 予選6月29日 (土曜日) / 決勝6月30日 (曜日)
開催サーキット チャン・インターナショナル・サーキット(1周 4.554km)
所在地:タイ国ブリーラム県
同時開催レースカテゴリー タイ現地のレースを前座戦として開催
主催 BURIRUM UNITED INTERNATIONAL CIRCUIT
公認 国際自動車連盟(FIA) / THE ROYAL AUTOMOBILE ASSOCIATION OF THAILAND(RAAT)
認定 株式会社GTアソシエイション(GTA)
後援 経済産業省 / 国土交通省 / 自由民主党モータースポーツ振興議員連盟 / 在タイ日本国大使館 / 日メコン交流年2019

LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S 参戦体制

#6
 ドライバー  大嶋 和也
おおしま かずや
 出身地 群馬県 
 生年月日 1987年4月30日 
 体重 61kg 
 身長 171cm 
 血液型 RH+A 
 ドライバー 山下 健太
やました けんた
 出身地 千葉県
 生年月日 1995年8月3日
 体重 63kg
 身長 175cm
 血液型 RH+AB
チーム監督 脇阪 寿一
チーフエンジニア 阿部 和也
チーフメカニック 寺尾 由貴
脇阪寿一

Race report

予選6月29日
天気 晴れ コース状況 ドライ
気温 33度
(GT500クラスQ1開始時)
路面温度 39度
(GT500クラスQ1開始時)
予選開始 15時20分(GT500クラスQ1開始)
 
 

SUPER GTシリーズ第4戦は海外ラウンドとなり、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催される。当地での開催は6年連続6回目だ。
ここはチームとエースドライバー大嶋和也にとって得意中の得意といえるコース。2015年大会から2位〜3位〜2位〜2位と4回連続表彰台である。
また、今季チームに加入した山下健太も、他チームで走った昨年、このチャンで3位表彰台を得ている。あらゆる視点から好相性の舞台といえよう。
前戦の鈴鹿では優勝を争いながらも今季初表彰台3位という結果にとどまっただけに、調子の良さは持続し、惜しくも勝利できなかった悔しさをバネにチャン戦で飛躍したい。ウエイトハンデ(獲得ポイント×2kg)も28kgなら、勝利を狙っていける範囲だ。まずは予選で前方グリッド獲得を目指す。

#6 WAKO’S 4CR LC500
予選結果 1位=ポールポジション
予選Q1ベストタイム 1分24秒163(大嶋選手)
予選Q2ベストタイム 1分23秒260(山下選手)

ドライコンディションでの予選、Q1には大嶋が出走し、8位でQ2進出を果たした。そして大嶋が持ち帰ったインフォメーションを得たチームは、阿部エンジニアを中心にマシン戦闘力アップのための変更措置を施す。そのマシンで山下がQ2に出走、見事に新レコードタイムをマークしてポールポジション獲得を決める。「大嶋選手とチームのおかげです」と山下が語るように、チーム一丸の力によって今季初ポール奪取が達成された。

決勝6月30日
天気 晴れ コース状況 ドライ
気温 33度(スタート時) 路面温度 48度(スタート時)
決勝レース開始 15時00分 レース周回数 66周(約300km)
 
 
#6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也選手&山下健太選手)
決勝結果 優勝
所要時間 1時間44分12秒812
ベストラップ 1分25秒603(大嶋選手)

決勝もドライコンディションでの戦い、#6 WAKO’S 4CR LC500は大嶋がスタートを担当し、ルーティンピット後を山下が受け持つオーダーで臨む。

 

大嶋はスタートから首位を守って走り続けた。最初は19号車、次は36号車と、同じレクサス勢のマシンが背後に迫るが、これをしっかり押さえて走る。
ピットイン目前の29周目に36号車の先行を許しはしたが、似たようなペースのマシンを相手に、大嶋は自身のスティントの大半をトップで走りきった。
そして30周終了時、36号車とともにピットへ。ここでメカニックたちが素晴らしいピット作業をした結果、36号車より前でのコース復帰が叶う。

 

山下も36号車からの追撃を受けるが、懸命に防戦。すると後方でアクシデントがあり、38周目を走っている時にセーフティカー導入となる。
42周終了時にセーフティカーが撤収、すると今度は37号車が山下を追いかける位置に上がってきて、またもやレクサス同士のトップ争いが激化する。
完全に並びかけられる場面もあったが、山下はトップをキープし続けた。そしてトップのまま最終66周目を終え、チェッカーフラッグを受ける。

 

今季初優勝。2016年に脇阪監督率いる現在のチーム体制になってから、表彰台獲得やシリーズ上位成績は幾度もあったが、待望の初優勝が達成された。
しかもこれでドライバーズポイントでは大嶋&山下が首位に浮上。次の富士戦からはウエイトハンデが燃料流量リストリクター調整併用域に入るためマシンパフォーマンスを引き出すのは大変になるが、このポール・トゥ・ウインを弾みに、シリーズタイトル獲得に向けてチームは歩みを進めてゆく。

大嶋 和也選手のコメント

今のチーム体制では初めての優勝を飾ることができ、本当に嬉しく思います。応援してきてくれたみなさんに、ようやく恩返しができました。
今日の自分のスティントはいいレースができていたんですけど、最後に抜かれたことは悔しかったですね。でも、チームが素早い作業で逆転してくれて健太もすごくいいレースをしてくれました。次からハンデの面では厳しくなりますが、当面は取りこぼしをせずにポイントを獲得していきたいです。

山下 健太選手のコメント

前半スティントでほぼトップを守りきってくれた大嶋選手の戦いを見ていて、ライバルたちも速いので決してラクではないな、と考えていました。
そしてチームの素晴らしいピット作業のおかげで実質トップでコースインしてからは、「このポジションは絶対に守らなければ」と思い、頑張りました。
36号車、37号車との戦いでは、絶対に引かない、という気持ちでしたね。勝ててホッとした、そんな感じです。とにかくチームに感謝したいです。

阿部 和也エンジニアのコメント

ポールポジションを獲れたことが大きかったですし、レースではメカニックたちが良い作業をしてピットで順位を逆転できたことがハイライトでした。
ドライバーふたりもよくやってくれましたよね。大嶋は前半、よく耐えてくれましたし、山下も36号車、37号車との戦いをよく押さえてくれました。
優勝という目標を達成でき、チームのレベルも上がってきています。ハンデが厳しくなる次戦以降も、今度は王座獲得に目標を切りかえて頑張ります。

脇阪 寿一監督のコメント

ドライバーふたりは神経戦のような厳しいレースを戦い抜きましたし、エンジニアはいいクルマをつくり、メカニックはいい作業をしてくれました。
それぞれがそれぞれに頑張り、「人が人のことを思い、プロの仕事をした結果」として、今日、我々は勝つことができたと考えています。
もちろん、まだ課題もたくさんあります。我々のクルマが後ろから来たら、相手が“やられる”と思うくらいの常勝軍団になってほしいですからね。
でも、今日は優勝という目標を成し遂げたみんなを褒めてあげてください。ドライバーズポイント首位になり、これから先はもっと厳しい戦いにも直面すると思いますが、そこでさらにチームとして成長しながら、応援してくれるみなさんへの感謝を示せる結果を出していけたら、と思っています。

シリーズランキング

大嶋和也&山下健太 1位 / 35ポイント
チーム部門 2位 / 45ポイント

イベントへの参加報告

ピットウォーク 開催日程 6月29日 13:15 〜 14:15
6月30日 11:50 〜 12:35
主催 GTアソシエイション、チャン国際サーキット
参加者 大嶋和也、山下健太

ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供等を行ない、今回も沢山のお客様をお迎えすることが出来ました。決勝レース開始前にはグリッドウォークも実施されています。

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