2020 AUTOBACS SUPER GT ReportFUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE
第3戦 鈴鹿サーキット

WAKO’S 4CR GR Supra
#14 大嶋和也 / 坪井翔

大嶋和也 選手

坪井翔 選手


レース情報

決勝8月22日(土) RACE
決勝結果 9位

44kgのウエイトハンデを積みながら今季予選最上位につけ、決勝レースに向けて期待を⾼めていた TGR TEAM WAKO'S ROOKIE。気温32℃、路⾯温度48℃という酷暑のなか、3戦連続の表彰台以上の結果を⽬指し、SUPER GT 第3戦鈴⿅の決勝レ ース⽇となる8⽉23 ⽇(⽇)を迎えた。

今回も無観客開催とあり、空席のグランドスタンドにやや寂しさを感じながら、午後1時のスタートのときがやってきた。


WAKO'S 4CR GR Supra のスタートドライバーを務めるのは⼤嶋和也だ。WAKO'S 4CR GR Supra は開幕2戦とも決勝ペースに⾃信をもっており、今回もその再現に期待がかかる。

1周⽬、⼤嶋は ZENT GR Supra に続き4番⼿の位置をキープしながらオープニングラップを戦うが、後⽅ではGT300クラスの競り合いのなかでアクシデントが発⽣。オープニングラップにセーフティカーが導⼊される。5周⽬にレースはリスタートを迎えるが、⼤嶋は前を⾛る3台のトップ争いにピタリとつけながらレースを進めていく。上位陣は混戦で、⼤嶋の後⽅には9周⽬、#17 NSX-GT をかわしてきた #100 NSX-GT が浮上。⼤嶋にプレッシャーをかけはじめた。

10周を過ぎるころになると、今度はGT300クラスの戦いがGT500クラスの上位争いに接近してくる。⼤混戦のなか、トップ争いが急速に接近。

15周⽬のダンロップコーナーでトップを⾛っていた #64 NSX-GT を #23 GT-R、さらに ZENT GR Supra がかわしていくと、デグナーカーブまでの混戦のなかで⼤嶋も #64 NSX-GT をパス。これで表彰台圏内となる3番⼿に浮上した。


トップ争いも視野に⼊れたい⼤嶋だったが、後⽅からはペースに優る #100 NSX-GT が接近し、16 周⽬に⼤嶋はふたたび4番⼿にドロップしてしまった。この直後、17周⽬にはバックストレートに他⾞のパーツが⾶散し、2回⽬のセーフティカーが導⼊される。

レースは⼀度仕切り直しとなったが、タイミングを考えてもこの2回⽬のセーフティカー明けがタイミングとしては良好だ。TGR TEAM WAKO'S ROOKIE はピットの準備を整え、23周⽬のリスタートを迎える。

しかしここで、前を⾛っていた ZENT GR Supra がまさかのミッショントラブルに⾒舞われてしまっており、リスタート時に加速することができない。当然ながらトップの #23 GT-R、#100 NSX-GT は猛然とダッシュを決めており、3番⼿以下は⼤きく離されることになってしまった。


さらに、緊急ピットインを⾏った ZENT GR Supra の隣のピットとなる WAKO'S 4CR GR Supra は、わずかにピットインタイミングを遅らせることになってしまった。

⼤嶋は24周を終えピットに戻るが、これまでの2戦で素晴らしい作業をみせていたピット作業にわずかに⼿間取ってしまう。これで、同時にピットインしていた #36 GR Supra に逆転を許してしまう。代わってコクピットに収まった坪井翔は、それでも逆転を⽬指し WAKO'S 4CR GR Supra のアクセルを踏んでいくが、今度は WAKO'S 4CR GR Supra のフィーリングが良くない。バイブレーション等も出てしまい、坪井はコクピットで悪戦苦闘を強いられることになる。

3番⼿争いのなかでアクシデントがあったこともあり、坪井は36周⽬にはひとつポジションを戻し6番⼿につけ、#3 GT-R をおさえていくが、終盤、さらに WAKO'S 4CR GR Supra のフィーリングが悪化。

49周⽬には #3 GT-R、さらに50周⽬には #37 GR Supra、#17 NSX-GT にも先⾏を許してしまい、坪井はなんとかチェッカーを受けたものの、その順位は9位という結果となってしまった。

 


後半の坪井のペースを鈍らせたのはなんなのか、TGR TEAM WAKO'S ROOKIE はしっかりと原因を究明しなければならない。ランキングはまだ4位ではあるが、#36 GR Supra には⼤きく⽔を開けられてしまいつつある。3週間後の第4戦もてぎで、ふたたびその差を縮めなければならない。

大嶋和也選手のコメント

「ウエイトハンデの影響もあり、オーバーテイクを連発できるかといえばそこまでではありませんで したが、フィーリングは悪くなく、後半順位を上げられるだけのポテンシャルはあるかと思っていま した。ただセーフティカー明けにロスもあり、後半出ていったところでレースは厳しいものになってしまいました。坪井選⼿としては3番⼿でレースに戻っているはずが後⽅になっていたので、彼にとっては申し訳なかったですね。ドライバーもクルマもいいレースはしていたと思いますが、それだけでは勝てませんね。いろいろ改善する部分は多いので、頑張っていきたいです」

坪井翔選手のコメント

「難しいレースになりましたが、これもレースですね。クルマは速かったにもかかわらず、結果に結びつけることができなかったので、いちばんあってはならないレースだったと思います。僕のスティントに関しては、⾛り出しから振動があって、速く⾛れる状態ではありませんでした。タイヤが消耗するにつれてそれもひどくなり、チェッカー間際にはさらに悪化して3台に抜かれてしまいました。クルマは良かったですが、ピットも遅かったですし、鈴⿅はそう簡単には抜けないコースですからね。もてぎに向けて、体制を含めてしっかり⽴て直したいで すね。まだ前半戦ですし、切り替えていきます」

高木⻁之介監督のコメント

「前半はいいバトルをすることができて、トップ争いを展開することができましたが、38号⾞にトラブルを抱えてしまったタイミングや、ピット作業でも10秒くらいロスしてしまったところもあり、そこで4ポジションほど失ってしま いました。ドライバーにも迷惑をかけてしまいましたし、チームの問題でもあります。コースで10秒を取り戻すのは⼤変ですからね。しっかり対策しなければなりません。最後にはトラブルも抱えてしまいましたが、頑張れば表彰台はいけたレース。チームとしてしっかり次に向けて仕切り直したいと思います」

決勝結果
Rank Car No. CarName Laps BestLapTime
1 23 MOTUL AUTECH GT-R 52 1'50.346
2 100 RAYBRIG NSX-GT 52 1'50.515
3 36 au TOM'S GR Supra 52 1'50.413
4 64 Modulo NSX-GT 52 1'50.096
5 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 52 1'50.831
6 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 52 1'51.137
7 37 KeePer TOM'S GR Supra 52 1'51.137
8 17 KEIHIN NSX-GT 52 1'51.242
9 14 WAKO'S 4CR GR Supra 52 1'50.935
10 19 WedsSport ADVAN GR Supra 52 1'50.893
11 24 REALIZE CORPORATION ADVAN GT-R 52 1'51.296
12 12 CALSONIC IMPUL GT-R 46 1'51.290
13 8 ARTA NSX-GT 36 1'50.534
14 38 ZENT GR Supra 22 1'50.701
15 16 MOTUL MUGEN NSX GT 4 1'55.023
ポイントランキング
Rank Car No. CarName Point
1 36 au TOM'S GR Supra 41
2 37 KeePer TOM'S GR Supra 33
3 100 RAYBRIG NSX-GT 26
4 14 WAKO'S 4CR GR Supra 24
5 17 KEIHIN NSX-GT 23
6 23 MOTUL AUTECH GT-R 22
7 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 17
8 38 ZENT GR Supra 12
9 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 12
10 64 Modulo NSX-GT 9
11 8 ARTA NSX-GT 4
12 19 WedsSport ADVAN GR Supra 3
13 12 CALSONIC IMPUL GT-R 2
14 24 REALIZE CORPORATION ADVAN GT-R 1
15 16 MOTUL MUGEN NSX GT 0

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