LEXUS TEAM LEMANS WAKO`S

WAKO`S 4CR LC500
#6 Kazuya OSHIMA / Andrea CALDARELLI

2017年 SUPER GTシリーズ
第2戦 富士スピードウェイ レースレポート

5月3日・4日に開催された2017年SUPER GT500 第2戦のレースレポートです。
次回第3戦は5月20日・21日に大分県のオートポリスで開催されます。乞うご期待!

LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S 参戦体制
#6

 ドライバー  大嶋 和也
おおしま かずや
 出身地 群馬県 
 生年月日 1987年4月30日 
 体重 63kg 
 身長 171cm 
 血液型 RH+A 
 ドライバー  Andrea CALDARELLI
アンドレア・カルダレッリ
 出身地 イタリア 
 生年月日 1990年2月14日 
 体重 70kg 
 身長 175cm 
 血液型 RH-O 
脇阪寿一
チームオーナー 土沼 広芳
エントラント代表 狐塚 宣寿
チーム監督 脇阪 寿一
チーフエンジニア 山田 健二
チーフメカニック 寺尾 由貴

予選( 5月3日 )

天気 晴れ〜曇り コース状況 ドライ
気温 18度 路温 27度(15時 )
予選開始 15時00分(GT500クラスQ1開始)

 

スーパーGT第2戦はゴールデンウイーク恒例の富士スピードウェイ戦、いつにも増してたくさんの観客がサーキットを訪れる一戦である。
開幕戦を2位で終え、シリーズタイトル奪取に向けて好発進したLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sは、30kgのハンデを背負っての臨戦だ。
しかし、レクサスLC500とブリヂストンタイヤの素晴らしいマッチング、そして充実のチーム力と大嶋和也&カルダレッリの強力コンビをもってすれば、ここでも引き続きの上位フィニッシュは充分に可能。通常より200km長い500kmという長丁場の戦いの果てに、連続表彰台、そして優勝を目指す。

#6 WAKO’S 4CR LC500

【 予選結果 】3位

( 予選Q1ベストタイム:1分28秒241 / カルダレッリ選手 )
( 予選Q2ベストタイム:1分28秒217 / 大嶋選手 )

ドライコンディションの予選日、#6 WAKO'S 4CR LC500はまず朝のフリー走行でトップと0.021秒という僅差の好タイムをマークして2番手に。午後のノックアウト予選にはQ1をカルダレッリ、Q2を大嶋が受け持つオーダーで臨んだ。Q1、カルダレッリは1分28秒305でトップに立つと、さらに1分28秒241へとタイムを詰める。このタイムで最終的に3番手となり、カルダレッリはQ1をしっかり突破してみせた。

Q2は大嶋の出番。1分28秒262をマークした時点で大嶋も首位に立ったのだが、直後、ライバル勢にわずかながら上をいかれて順位を下げる。 しかし僅差接戦の熾烈な攻防のなか、大嶋は1分28秒217へと0.045秒のタイムアップを果たし、3位まで順位を上げて予選を終えることとなった。トップ2台よりも重いハンデを積んでの戦いであることを考えれば、予選3位というポジションは望み得るベストといってもいい結果だろう。

決勝( 5月4日 )

天気 晴れ コース状況 ドライ
気温 19度 路温 29度( スタート10分前 )
パレードラップ開始 14時10分 決勝レース
周回数
110周

 

#6 WAKO’S 4CR LC500
大嶋 和也選手&アンドレア・カルダレッリ選手
【 
決勝結果 】2位
【 所要時間 】2時間52分33秒722
【 ベストラップ 】1分30秒944 = 
大嶋選手

今季から始まったレース前の予選トップ3チーム紹介に、GT500クラスでは唯一の2戦連続出場ということにもなった大嶋&カルダレッリ。好天のもと、スタンドを埋める大観衆の前での500km長距離戦を、#6 WAKO’S 4CR LC500は大嶋〜カルダレッリ〜大嶋という走行順で戦う。

最初のスティントの序盤、大嶋はタイヤの内圧が上がらずペース的に苦しみ、スタート位置の3番手からポジションを下げる展開となってしまった。一時は6番手まで後退。だが、18〜19周目に37号車をパスして5番手に浮上、そして35周を終えるところでルーティンのピットストップへ。

カルダレッリは73周終了までの中間スティントを走るなかで、バトンタッチ前にあった首位38号車との10〜15秒差をキープしてみせた。そしてその間に、ポジションは2番手まで上がる。39周目に23号車をパスし、その後、2番手を争っていた1号車と36号車の接触があり、遅れた1号車を55周目にパス。さらにペナルティを受けた36号車の後退により、2番手へとポジションを上げることに成功したのであった。

最終スティント、大嶋は「ほとんどクリアラップが取れなくて大変でした」というなかでも、首位との差を懸命に詰めていく。最後は5秒まで差を削るが、開幕戦に続く2位でゴール。残念ながら勝利には手が届かなかったが、チャンピオン争いのことを考えれば、開幕連続2位は素晴らしい結果である。

大嶋 和也選手のコメント

開幕戦岡山もそうでしたが、スティント初期のタイヤのウォームアップにセットアップ的な課題があり、スタート直後は内圧が上がりきらずに苦しみました。この特性はこれから先の暑い時期の戦いには合っているとも思いますが、やはり涼しい時期のために改善しておかなければならないと思います。去年の最終戦からずっと2位が続いていますね。ハンデが増すことを考えると、優勝を狙うという意味ではこの先ちょっと厳しくはなってきますが、次のオートポリスでもチームと一緒にマシンをいい状態に仕上げて、表彰台を目指していきたいです。チャンピオンを争える手応えは、かなりあります。

アンドレア・カルダレッリ選手のコメント

我々ドライバーも、そしてチームもいい仕事をしたと思います。2戦を終え、ドライバーズチャンピオン争いで首位と1点差のポジションにいるわけですし、なにより重要なことは、我々のマシンに競争力があることです。最初の10周ほどはペース的にもうひとつでしたが、その後はどんどん良くなりました。ハンデがさらに厳しくはなりますが、全戦でいいポイントを得ることが大切ですし、それが我々のターゲットです。難しくとも、次も表彰台を狙いたいですね。

山田健二エンジニアのコメント

展開に恵まれた面もありましたが、全体で2番目に重い30kgを背負っての2位ですし、タイトル争いのことを考えても良い結果だと思います。タイヤに優しいことがスティントの中盤〜終盤の速さにつながっていますが、タイヤが温まるまでの序盤のペースには課題があると感じています。

脇阪 寿一監督のコメント

チーム、ドライバーともによくやってくれたと思います。2回のピットストップも、しっかりした作業でマシンをコースに戻せました。ただ、タイヤに優しいセットアップ傾向であることがスティントの序盤のペースという部分でデメリットとなる課題を抱えていますので、それについてはきちんと取り組んでいきたいと考えています。これから暑くなってくれば、そういう面は解消されるとも思えるところですが、大嶋も言っているようにシーズン最終戦、また涼しくなった頃にシリーズタイトルを争う局面のことを考えておく必要がありますからね。2位続きで、なかなか勝ちには手が届きませんが、ポジティブに考えてこの先の戦いに臨んでいきます。これからも応援よろしくお願いします。

シリーズランキング

大嶋 和也&アンドレア・カルダレッリ 2位 / 30ポイント
チーム部門 2位 / 36ポイント
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